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含窒素分子の反応化学

村上研究室では遷移金属触媒や光触媒を用いた反応化学を基軸とし、含窒素分子の構築及び修飾をテーマに研究を行っている。含窒素分子の中でも特に、複数の窒素原子を有する“ポリアミン”やカチオン性を有する“アンモニウム塩”といった、未だ反応化学の進展が遅れている分子群を対象とし新たな分子合成を目指す。また、ここで得られた新規含窒素化合物群の機能を追求することで、新たな生物活性分子の創出を目指す。

ポリアミン類の合成及び変換

ポリアミンは窒素官能基を複数有する分子であり、数多くの生命現象に関与する生理活性分子である。本研究では複数の窒素反応点を見分けて、精密に制御しながらポリアミン誘導体を合成し、新たな生物活性を見つけ出すことを目的とする。これらの達成に向けて、ポリアミン骨格構築とポリアミン修飾のテーマに着目して研究していく。具体的には遷移金属触媒、光触媒、モジュラー合成を駆使して新たな反応を開発する。

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アンモニウム化合物の誘導化

アンモニウム骨格は窒素原子上がカチオン性を帯びており、その特異な物性から生物活性分子や界面活性剤、有機分子触媒など多くの重要分子に組み込まれている。しかし、現状アンモニウム化合物の合成法は限られたものしか存在しておらず、アンモニウム骨格のもつポテンシャルを引き出しきれていない。本研究室ではこの問題をアンモニウム骨格の自在変換法の確立により解決し、アンモニウム分子が拓く新たな科学を追求する。

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反応開発が駆動する分子ライブラリーの構築

反応開発において合成される分子をライブラリー化することにより、新しい生物活性分子の発見に繋げている。天然物とは異なり、構造はシンプルであるが、ヒット後に応用の効きやすいライフラリーである。当研究室では、ポリアミンやアンモニウム塩を数多く保有しており、共同研究として提供可能である。すでに合成した分子から新しい生物活性を見つけており、発展が見込まれる

天然物ライブラリーや多様性合成ライブラリーとは異なる新しいライブラリーとして、反応生成物ライブラリー(Reaction development-based chemical library)としての有用性を検証していく。

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